これだから隔週タワレコ視聴ツアーはやめられません。久々に掘り出し物の発掘に成功。
日本盤未発売のMute Mathデビュー盤。 この人たち何者なんだと調べてみたら、LA出身の新人バンドで、あちらでは色々なビッグネームの前座を務める等かなり注目されているらしい。 名前も知らなければ国籍も知らない状態で何気なく視聴用のヘッドフォンを装着し、店頭ポップのお薦めコメント通り4曲目にセットしてみる。 透明感のあるギターにトリッキーなドラムが絡み、さらにボーカルが裏拍子で被さった時点でゾクゾクと来た。文句なしに格好いい。 衝動買いしてからゆっくりアルバム全編聴いてみると、前述の04. Chaosのような疾走感のあるロックナンバーだけでなく、インストゥルメンタルありバラードありでバリエーションも豊富、なかなか聴き応えがあってデビューアルバムであることも考えると期待通りかそれ以上。 音の質感やボーカルスタイル(発音も何故だかあまり米国式じゃない)からしてUKバンドだと思いこんでいたらUS出身ということで意外だったけど、聴いているうちに西海岸的らしい明るさ、大らかさを感じられてきたり、凝ったドラムトラックがいかにもUSインディバンドっぽかったりでなかなか面白い。UKとUSの美味しいエッセンスをうまく混ぜた音と言えるかも。 ジャンル分けするとポストロックになるんだろうか。でもMogwaiや65daysofstaticのような音響系とは一線を画す、眉間に皺を寄せずにリラックスして聴ける爽やかな新世代ロック。カーステレオにも合いそうです。 PR 久々の更新になってしまいました。
先週少々風邪をひきまして、治ったと思ったら今度はPCに移って私より重症になってしまわれた。 普通に動いていたと思ったら何の前触れもなく突然青画面にお目見えできるというような状態で、ほとんど何も出来なくなってしまったので、昨日とうとうOS再インストールという大手術に踏み切りました。 手術は大成功、今のところ術後の経過は素晴らしく順調です。 さて、風邪がどうのなどと言っている場合じゃないのです。 女神が日本に来るのですyou know。 http://www.creativeman.co.jp/index.html 2007/03/12(月) 東京国際フォーラム ホールA(東京) 2007/03/14(水) ZEPP OSAKA(大阪) 2007/03/15(木) ZEPP OSAKA(大阪) 2007/03/16(金) ZEPP FUKUOKA(福岡) 2007/03/18(日) ZEPP SENDAI(宮城) (名古屋は調整中) 絶賛大不評のツアー詳細発表。 まず間違いなく東京の追加公演が発表されるだろうけど、とりあえず国際フォーラムの先行抽選予約に申し込んでおきました。 ええ、別に私は構いませんよフォーラム。全席指定で女神鑑賞。もう椅子の上に正座して見てあげるよ。 ZEPP SENDAIに行ってきますから。 前編通して男気溢れる正統派ロック全開。とにかくカッコイイ。
デビューアルバム以降いろいろな理由から転落人生を歩んでいたOCSが、Paul Wellerの協力もありなんとかレコード会社と契約、発売にこぎつけたのがこの2ndで、彼らの出世作。 冒頭、01. The Riverboat Song、02. The Day We Caught The Train、03. The Circleと畳みかけるロックンロール・ブレイクアウトを聴けば、古式ゆかしい正統派ロックの良さを知る人なら必ずおおっと引き込まれるはず。 とにかく泥臭い、男臭い、古臭いと三拍子揃っちゃってますが、こういうロックを臆面なく鳴らせて、しかも最高にキマってしまう人達です。 Simonの渋い声がまたモッズソウル溢れきっててビリビリ痺れる。ちょっぴり声質がPaul McCartneyに似てるかも(私はBeatlesなら絶対Paul派です)。 ブリタニカ百科事典に「Mods」の項があるならばPaul Wellerの下に是非彼らの名前を加えていただきたい。 ライブアクトでも高い評価を受けるOCS、2001年のサマーソニックでは素晴らしいステージを披露したそうな。生音でRiverboat Songのギターリフを聞いた日には痙攣を起こしそうなものですが、2002年のソロツアー以後とんと来日してくれない。来日が決まったら間違いなく見に行きたいバンドの1組である。 アーティスト第一弾発表
また来るのかTOB。何度目だ。 ある意味一番の目玉はKeithでしょうか。 他はほとんど聴いたこと無いので分かりませんが。 一度視聴したThe Sunshine UndergroundはポストRaptureって言われてるね。 正直最近のUKニューカマーは相変わらず数だけは出てるけどいまいち有望株がいないと思うのです。 健康的で若々しい新人バンドが元気な最近のUK、不安と混沌に支配されている昨今の世界情勢の反動が来ているんだろうかと勘ぐってしまうけど、英国にはこいつらのようなオプティミズムとは無縁のバンドがいつの時代もやっぱり必要なのだ。
倒錯、病的、不穏、焦燥、まさに「不健康」ロックの代表選手。こんな彼らを愛することが出来れば貴方は立派なUK中毒です(ブライアンはイギリス人ではないけれど)。 2003年の4thアルバム。出来過ぎなほどに美しすぎる。 ヘヴィなギターリフと激しいバックトラックが絡み合う01. Bulletproof Cupidに始まり、かの国の夏の雨天をミニマルに無機質に憂う02. English Summer Rain、すすり泣くような電子音が美しく儚い04. Sleeping with Ghost、そして05. Better Endまで聴いてしまえば胸が掻きむしられるような息苦しさを覚えて一旦プレイヤーを止めたくなってしまう。 エレクトロサウンドとギターロックの融合なんてあまりに使い古された謳い文句だけど、ここまでこの手法を使って独自の美意識の表現に完璧に帰着させたアルバムって他にあるのかな。 ブライアンの癖のある声は正直決して好みじゃないのだけど、情熱的に歌い上げるわけでも情感を込めて朗々と歌うわけでもないのに、何か悲痛で行き場のない叫びが体内にどろどろと流れ込んでくるような、この気持ち悪くて気持ちいい感覚。耽美で歪んで麻薬のように危うい。 聴き過ぎるとそれこそオーバードーズしそうなので危険物指定したいと思います。これを聴くのは1日1回に抑えましょう。 ジェームス・ラヴェル率いるレーベルMo'waxが初めて契約したロック・バンドであ るSouth。その後Mo'waxから他のレーベルに移籍、そしてそのレーベルが潰れるという憂き目に遭うわけだが、今作はそのレーベル所属時に発表した2ndアルバム。
3ピースながら、3人は曲によって楽器を色々持ち替えているということで、音に薄っぺらさはまったくなく、むしろストリングス等を多用した多層的なサウンドになっている。 曲はジャケット通り「幻想的」という言葉がぴったり。排気ガスにまみれたせわしない東京の街からハリー・ポッターの世界へ現実逃避できる。 中でも01. Colours in Wavesは超名曲。どうしてエレキギターを使ってこんなに優しい音楽ができるんだろう。突き抜けるようなスネアの響きが直接心を振動させる。この曲に限らず全体を通してタイトなドラミングがとても効いていて、全体を引き締めている。 01. Motiveless Crimeや05. Fragile Dayのラストの盛り上がりも鳥肌もの。 この民族音楽的でドリーミーな響きは、たとえばS&Gのスカボロー・フェアをも思い起こさせる。スカボロー・フェアのロック版。そんな音楽、聴いてみたいと思いませんか。 今年の11月に単独来日も予定されているということで、新作もさることながらこの頃の楽曲を是非生で聴いてみたい。(果たして多少歌は上手くなったのだろうか?) http://www.creativeman.co.jp/index.html
詳細は後日だけど、いよいよ来たよ。やっと来たよ。 女神降臨。 みなさん今から有休の準備をしておこうね。 おまけで最近見た女神の爆笑動画を。 http://www.youtube.com/watch?v=LsE3yakGIcc TV局に口パク要請され、頭に来ちゃったベラミと愉快な仲間達のやけっぱちパフォーマンス。 初っ端からのベラミの演奏放棄もさることながら、よく見るとベースを握ってるのはドム。すると当然ドラムセットに陣取ってるのはクリス。 文字通りのエアギターを披露するベラミ。 挙げ句の果てにはブレイクダンスを始めるドム。 きゃつらのプロ根性を見た。 Coldplay、Travis、そしてこのStarsailor。3大UK叙情派ギターロックバンドと勝手に呼ばせていただいている。私が今更説明しなくても彼らの共通点はUKロックファンには自明の理だろう。
Coldplayは日本でも武道館ライブをやるほどの扱いだし、Travisも今や「国民的バンド」の肩書きを戴いてる一方で、Starsailorはいつまでも地味な存在。 でも彼らのひたすら「いい曲」を作ろうとするストイックな職人気質は他の2組にも引けを取らないどころかショウビズを無視しても極限まで研ぎ澄まされている、と思う。 3rdも佳作ではあったけど、私はこの2ndが一番好き。Travisの"The Man Who"にも似た盲目的なストイックさで、ひたすらグッドメロディとメランコリアを最後まで描ききってくれた。 02. Fidelity、04. Silence Is Easy、そして極められたるは09. Four To The Floor。クドいほどにかき鳴らされる天衣無縫の哀愁ギターロック。 そして、デビュー当時「奇跡の歌声」と謳われたJames Walshのボーカルワークが美しい旋律にそっと人間的な情動を添える。所謂「美声」とは違う少し鼻に掛かった彼の声が聴くほどに愛おしくなる。 これを聴いて退屈だと感じたら、それは決して間違いではない。退屈さと紙一重のところで、しかし彼らは迷いなくどっしりと腰を据えているのだから。 小手先のバリエーションも派手な演出もいりません、日々ろくろと対峙する陶芸家よろしく、彼らは腕一本で黙々と仕事をこなします。 デビュー盤としてはあまりに完成度の高い1stで多くのファンを生み、期待とプレッシャーを背負いつつも焦ることなくじっくりと3年間熟成させて放たれたTCTCの2nd。
このバンドについて、このバンドの音楽性について、ずばりこれと説明付けるのはなかなか難しいと思う。 様々なアーティストから受けた古今東西の音楽性の影響は前作以上にごった煮にされ、特にエレクトロニカの要素が顕著になった。 02. Promises Promisesのノイジーでラウドなロックサウンド、03. New Toysのアンビエント・テクノ風味の叙情性、06. Blind PilotでのUKロックの面目躍如的メロディワーク、07. A.I.MのAphex Twin×Primal Screamな轟音デジロック、とこうして並べて書いてみても一つのアルバムに収まりきれずにはみ出してしまいそうな多彩な才気が溢れ出ている。 楽曲としてどれもが高い水準にあり、しかも彼らはライブパフォーマンスという武器も携えている。 相当格好良くて完成度も高い。けど、どこか物足りなさを感じなくもない。難しいラストパスにいつも綺麗に足を合わせているもののバーやポストに当てることが多くてダイジェストで見ると美しいシュートシーンばかりなのに得点を見たら1-0で辛勝、という感じのアルバムだと思う。 大風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなってしまっているのか、はたまた出来ることもやりたいことも多すぎてその才能を持て余してしまっているのか。少なくとも私の耳にはこのアルバムは後者に聴こえる。 発売の遅れている次作3rdがやっと届いた時、未だどうも掴みどころのない彼らの正体がやっと見えてくるかもしれない。 1年待たずして彼らは戻ってきてくれた。UKチャート2位に送り込んだベスト版"The Singles"を引っ提げて。
初期から新曲まで偏りなく網羅した完全なるベスト版。削るべき曲なんて何一つ無い。 ここから更にどんな選曲をしてくるのか、未収録の曲から何を選んでくるのか、セットリストを想像するだけでも垂涎モノじゃないか。 思い出してみればAXに来るのは前回のFeeder以来で、久々に入ってみると以前思ったよりもこぢんまりと感じる。大きすぎず小さすぎず、フロアに立ってみると今のFEEDERには丁度良さそうな程よいステージとの距離感を確認して胸が火照ってくる。 直前のサウンドチェックでギターのエフェクトが少し耳に入る。この音ってもしかして、ベスト版1曲目の・・・ 定刻の19時から少し過ぎて、メンバーがステージに姿を現す。真ん中にグラント、右にタカさん、左にはサポートギターが入って後方にマークがどっしりと構える。 そして鳴り出したイントロはまさしく"Come Back Around"! 爽快なギターカッティングと力強いドラム、そして軽快かつ安定したベースがホールを切り裂き、グラントの心地よいボーカルが良く伸びる。今回は音のバランスが素晴らしい。 この時点では良く見えるよう中央やや後方、段差の前に陣取っていたものの、いきなりの名曲の登場に私がいてもたってもいられなくなったのは言うまでもない。 曲が終わった時点で自然と体は打ち方用意、さあ前方発射。気がつけばモッシュエリアの後部にジョイント完了。 そして早くも2曲目に飛び出した大好きな"Insomnia"。この初期の名曲のパンキッシュな疾走感に乗せていよいよ体温は急上昇、フロアも本格的に熱気を帯びてくる。 3曲目の"We Can't Rewind"は、ベスト版未収録でここで聴けるとは思わなかっただけに感激・・・ライブで聴くこの曲は最高。 ファルセットの合唱が響く"Feeling A Moment"に続いて、"Shatter"! この曲こそ、今一番好きな曲で、最近はイヤホン越しに聴くだけで朝の通勤電車の憂鬱を吹き飛ばせる曲で。サビ前のブレイクでエナジーチャージ、"Break down again~"の轟音の爆発で遂に私の中で何かが弾けた。飛んで跳ねて理性も吹っ飛ぶ。 気持ち良すぎる! ここでグラントとタカのMCが入る。「コンニチハ!thank you for your coming!」「戻ってきたぜ!」 グラントの曲紹介から"Pushing The Senses"へ。5thの中では一番好きなこの曲、爆音に包まれながら忘我のシンガロング。 爽快に疾走するロックナンバーでオーディエンスを沸かせつつ、美しいバラードを織り込んで聴かせることも出来るのがFEEDER。 "Save Us"、"Just The Way I'm Feeling"の美メロ連発に、グラントの美声にすっかり聴き惚れる。 一度落ち着いた観客の熱を呼び戻したのは最大のヒット曲の一つ"Buck Rogers"。It's got a cd player player player player...これが無くてはFEEDERのライブは始まりも終わりもできません。 "Pilgrim Soul"、"Tumble & Fall"(いつかフランとライブでもコラボして欲しい)と5thからの選曲が続き、新曲の"Lost & Found"ではグラントがMCで「Let's Rock'n'Roll!」と観客を盛り上げる。 本編最後に選ばれたのは、初期も初期、1stからの"Descend"という渋い選曲。最近の曲にはない独特のシューゲイザー的轟音にホールは不思議な浮揚感に包まれ、頭がぼんやりとしたままメンバーがステージから一旦姿を消すのを眺めていた。 再びメンバーがステージに戻ると、まずはグラントがおもむろにマイクに近づき、何から始まるのかと思えば・・・「カーラースー、ナゼナクノー」美声で唄われる「七つの子」に大喜び。 アンコール1曲目は"Yesterday Went Too Soon"。ファンの支持率も高い2ndのタイトル曲を聴いてフロアは再度激しく揺れ始める。この曲は去年は演ってくれなかったからね。 そしてFEEDERのライブではお約束的になった怒濤のエンディングへと向かう。 "Seven Days In The Sun"はCDで聴くよりもライブが熱い曲の代表で、太陽の光がたっぷり注がれる南の島が目の裏にちらつきつつ体は最後の体力を振り絞って動き続ける。 ここまで来たらもうエンディングを飾る曲は言わずもがな。タカさんがマイクを取る。 「去年ここに来た奴いるか!」はーい。 「じゃあ俺がこれから何を言うかわかるよな!?」 えええ、またあれをやるの!? 言い終わるのを待たずにファンが一気に前方に詰め始め、続々とステージによじ登っていく。 さあ、どうするべきか。去年は上がれなくて少し後悔した。上がりたい。でも、この位置から上るとしたら人波をかき分けて多少無理をしないといけない。見ればもうステージ上にはファンが溢れ、このまま増え続けたら演奏が出来るかも分からないような状況。結局今回も下界に残りおとなしく天界を眺めることに決めたのだった。 メチャクチャな状態で演奏された"Just A Day"は、結局2回もストップが掛かってしまった。ステージ上のファンがなんとか前に出ようと人を押しのけたり無理にグラントに触ろうとしたり、下から見ていてもヒヤヒヤするばかりだったし、このまま怪我人無く無事にライブが終わるのかも不安だった。 それでもTake3でゆっくりと途中から演奏を再開してくれたグラントに、笑顔を失わず最後の一音まで演奏しきった3人に、本当に感謝の気持ちで一杯。 最後の演出にはやっぱり賛否両論、それも否の意見が多いらしい。色々意見が交わされているし、正しい方向に結論が流れそうなので私がここで特に語ることはないです。 とにかく私は確かに言えることは、FEEDERが変わらず素晴らしいライブバンドであること、今回のライブの内容は去年より更に素晴らしかったこと、そして私がさらに彼らを好きになったこと。 好きになったというより、自分はこんなに彼らのことが好きだったのかと自分でも驚くほど実感してしまい、まるで自らの恋心に気付いてしまった乙女のようにPCの前に座っている今でもあの夜のことを反芻しては胸をときめかせてしまうのである。 01.Come Back Around 02.Insomnia 03.We Can't Rewind 04.Feeling A Moment 05.Shatter 06.Pushing The Senses 07.Save Us 08.Just The Way I'm Feeling 09.Buck Rogers 10.Pilgrim Soul 11.Tumble & Fall 12.Lost & Found 13.Descend ------------------------------------------------ 14.Yesterday Went Too Soon 15.Seven Days In The Sun 16.Just A Day
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