マリンステージがBlack Holeに飲み込まれた夕暮れ
開演は夕方6時過ぎ。日が沈みかけて、暑さも和らぎ、潮風が気持ちいい抜群のコンディションのマリンステージ。
彼らのためにチケットを大金はたいて買ったと言ってもいいほど、一番の「お目当て」アーティストである。ファンと言えるほど聴き込んではいなかったけど、物凄いライブバンドだという評判を聞いて期待度はダントツ。新譜を含めて過去のアルバムの全曲をiriverに導入済みで予習もしっかりと。
オープニングの
"Map Of The Problematique"の荘厳な音が鳴り始めた瞬間、マリンステージは完全なる別世界へ。音に吸い込まれる感覚。これは、ヤバイぞ。
私がこれまで観たライブの数なんて全く大した数じゃないけど、この感覚は完全に初体験だ。音圧に飲まれる。ステージ上には小柄で痩せぎすのボーカルギターと大柄で人が良さそうなベースとやっぱり小柄なドラムの3ピースしかいないはずなのに、これはどういうこと?
"Hysteria"のMatthewのギタープレイでいよいよヤバくなってくる。
"Supermassive Black Hole"のエロエロダンスビートでもうトリップ状態。カッコ良すぎだよ。
そして
"Bliss"! 一番聴きたかった曲だけに大感激、大興奮。ここら辺が前半の山場。大阪では演らなかったそうで、大阪人には大変申し訳ないけど東京都民で本当に良かった。
あのPVの赤髪Matthewと比べると彼の雰囲気も大分変わって、今はもう髪は尖ってないし赤くもないし(でも部分的に不可解なメッシュ入れてるあたりはさすが)昔よりはふっくらしてる(でもやっぱりTシャツから覗く二の腕は細くてあのゴツいカスタムギターを第三の手の如く操るパワーはどこから生まれるのか)。行き過ぎたナルシシズムも大手を挙げて受け入れます。貴方は最高に格好いいです。
"Starlight"は全員で手拍子。Matthewの美声が最も映える曲だね。声の伸びが素晴らしい。
"Butterflies & Hurricanes""Invincible"このバラード攻勢も凄まじかった。もう降参。ピアノも超絶技巧、芸術の域。
"New Born""Stockholm Syndrome"と再び激しくなって、遂に来た大名曲
"Time Is Running Out"! そして
"Plug In Baby"のイントロが鳴り始めた瞬間、正直ちょっと泣いた。体内がぐちゃぐちゃになるようなスーパーテンション。
最後の曲は新譜から
"Knights Of Cydonia"で、ハイテンションのまま終幕へ。
燃え尽きた・・・
冷静さの欠片もないレポで申し訳ないが、未だに思い出すたびに理性が飛びそうになるんだから仕方がない。
化け物だよ。化け物で変態で小宇宙、ブラックホール。銀河系が見えた。
当分はやにわにあのステージがフラッシュバックしてトリップしかける危険な日々になりそうです。
[8/13 Tokyo SetList]
01.Map Of The Problematique
02.Hysteria
03.Supermassive Black Hole
04.Bliss
05.Starlight
06.Butterflies & Hurricanes
07.Invincible
08.New Born
09.Stockholm Syndrome
10.Time Is Running Out
11.Plug In Baby
12.Knights Of CydoniaPR